『続・インターフェースデザインの心理学』を読みました

UXについての理解を深めるためにはユーザーの心理を知る必要があると思い、こちらの書籍を読みました。









人間の脳と身体について、研究で明らかになった100の指針が書かれています。その中で学んだことを簡潔に書き残しておきます。


*目次

1. 人はどうみるか
2. 人はどう考え記憶するか
3. 人はどう決めるか
4. 人はどう情報を読み理解するか
5. 人は物語にどう影響されるか
6. 人は他人や技術とどう関わり合うか
7. 創造性はデザインにどう影響するか
8. 人体はデザインにどう影響するか
9. 人はものをどう選び買うか
10. 世代、地域、性別はデザインにどう影響するか
11. 人はインターフェースやデバイスとどうやり取りするか


*1. 人はどうみるか

  • 角のある物に対して自分に危険が及ぶ可能性があると感じるため、曲線を好む
  • 左右対称を魅力的だと感じやすい(特に男性は左右対称を好む)
  • 周辺視野を活用して注意をひくようにする
  • 強い感情表現が現れていると閲覧者は行動を起こしやすい
  • 男性は色数が少ないデザインを好む
  • 女性は視覚的複雑さが少なく文字数が少ないデザインを好む


*2. 人はどう考え記憶するか

  • 間違えてもフィードバックしやすいようにする
  • よく考えてほしいときは読みにくいフォントにする
  • ユーザーが覚えなければいけないことを減らす


*3. 人はどう決めるか

  • 何度も繰り返すと本当っぽくなる
  • 文章に写真をつけると信用性が高まる
  • ユーザーに選ばせたいものは視覚的顕著性を向上させる
  • 判断に必要な最小限の情報を提供する
  • フィーリングにしたがって選択させる
  • 情報を提供し自信を持たせて意思決定を促進させる
  • 女性にはリスクの低い選択肢を提示する
  • 特定の時期に意思決定しやすい


*4. 人はどう情報を読み理解するか

  • 読みにくい文字のほうが学習効果が上がる
  • 動詞より名詞のほうが人を動かす
  • もっとも伝えたい情報は記事の60%より前に入れる
  • 最後まで読むとは限らないので25%くらいのところにシェアしてもらうよう伝える


*5. 人は物語にどう影響されるか

  • 物語の手法を取り入れることで大きな効果が出せる(データ、情報、事実など)
  • セルフストーリーと有効な単語やメッセージを選ぶ
  • 小さな行動を1,2回経験してもらうと使い続けてくれる可能性が高まる


*6. 人は他人や技術とどう関わり合うか

  • 情報を広めたいのは驚きの感情
  • 同じ行動をとることで仲間意識がうまれる
  • 親しみをもってもらいたいときは共通点を知らせる
  • 視覚や聴覚に訴える警告ではなく、ユーザーが簡単に見つけられる手法にする


*7. 創造性はデザインにどう影響するか

  • 創造力を発揮するためには自問したり目標を定める
  • 適切な問題提起をする
  • 目覚めた直後にアイデアがひらめくことが多い
  • 好きな音楽をきくと創造性が高まる
  • ある程度の制約をつけたほうがクリエイティブになれる


*9. 人はものをどう選び買うか

  • 現金払いだと使用金額が減る
  • 支払い方法を簡単に利用できるようにする
  • できるだけ透明性の低い支払い手段にしてもらう
  • 評価やレビューは購入直後
  • ひとは数字に影響される
  • すぐに満足させるのは正解ではない(期待、わくわくさせる)


*10. 世代、地域、性別はデザインにどう影響するか

  • 低所得者のほうがスマートフォンを使う割合が高い
  • タスクが5分以内ですむ場合、スマートフォンを使う
  • 高齢になるほど選択肢が少ないことを好む
  • 40歳をすぎると老眼になる
  • 幼児は笑っているときのほうが学ぶ


*所感

WebサービスのUI/UXを考える際にはユーザーがどのような考えをしているか理解することが必要ですが、この書籍からユーザーからは直接聞き出すことができない貴重な情報を得ることができました。ユーザーの心理を理解して、使いやすいWebサービスを開発していきたいです。


Previous
Next Post »

人気の投稿