最近AWSに興味を持つようになりまして、情報を収集するべく
JAWS-UGクラウド女子会に参加してきました。
だいたいの流れはこのような感じでした。
re:Invent 2017 keynoteとアップデートの纏め
関西クラウド女子会とWEBでつないで、委員長の亀田さんからre:Inventのまとめをお話をして頂きました。
話題に出てきたサービスについて概要を書き残しておきます。
AWSの現状
下記サービスの使用率が高いそうです。
サーバー系の使用率が高いのは、最初に入れるとあとで変更することが難しいからだそうです。
ECS(Dockerコンテナを管理)
RDS(リレーショナルデータベースを提供)
EC2(仮想サーバー)
Amazon EC2 M5 インスタンス
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とは、Amazonが提供している仮想サーバのことです。
普通のレンタルサーバのようにSSHでログインしていろんなアプリケーションを インストールすることができます。
他社と異なる点は、細かい時間単位で料金が発生するということです。
また、急なアクセス数増加にも耐えられる堅牢なインフラが特徴です。
EC2のインスタンスタイプは用途別に分類されており、今回追加された「M5」は汎用インスタンスの第5世代です。
M4に比べて14%性能向上しました。
対応リージョンはまだアメリカだけですが、しばらくすると日本にも来るそうです。
Webアプリケーションサーバ、バックエンドエンタープライズアプリケーション、
ゲームサーバ、キャッシングフリート、アプリケーション開発環境に最適とされています。
Amazon EC2 H1 インスタンス
高速で高密度なストレージの提供に特化したインスタンスです。
MapReduceや、分散ファイルシステム、ネットワークファイルシステム、ログ、データ処理アプリケーション、
ビッグデータクラスタといったビッグデータおよびデータ集約型ワークロード向けに設計されています。
従来のEC2はストレージのノードを分離させて1つのサーバのようにしていますが、
ネットワーク越しのため一定ライン超えるとストレージが限界になります。
このため、EC2 H1インスタンスが登場しました。
ビッグデータ解析や処理が高速で行うことができますが、
サーバーシャットダウンするとデータが消えます。
Amazon EC2 Bare Metal
ハードウェアのダイレクトアクセスを提供しています。
AWSインフラのハードウェア上で直接OSを起動し利用することができます。
ユーザーはその上で独自の仮想化を構築できるので、クラウドサーバーの自主的なコントロールが増します。
また、これまでライセンスやサポートの事情などで仮想マシンの上では動かせなかったアプリケーションをEC2で動かせるようになります。
T2 Unlimited
T2インスタンスとは、CPUクレジットというポイントを使うことによってCPUをバーストさせるものです。
��バーストとは通常は低負荷ですが一時的に高機能を出すことです。)
CPUクレジットは、CPU使用率が低いときに時間の経過とともに溜まります。
普段はそれほどコンピューティングパワーを必要としませせんが、時々多めのリソースが必要となる場合に向いたインスタンスです。
T2インスタンスは一時的な高負荷にもバースト可能な環境をリーズナブルに利用できるというところが、最大の魅力です。
T2 Unlimitedはバーストをこえて高性能を発揮し、
CPUクレジットが枯渇してもパフォーマンスを落とすこと無く、
少額の追加コストを払うことで高いパフォーマンスを維持することができるようになりました。
Amazon EKS(Elastic Container Service for Kubernetes)
コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、管理を自動的に行うためのオープンソースシステムであるKubernetesを、
AWSで簡単に実行できるようにするマネージドサービスです。
ちなみに、複数アプリの管理を簡単にするために登場したのがKubernetesです。
AWS Fargate
Lambdaは使用料金は安いのですが、かわりにプログラムが300秒以内に終了しなければいけない制限があります。
そのため、時間がかかるような複雑な処理には向いていません。
そこでリリースされたのがAWS Fargateです。
サーバーやクラスターを管理せずにコンテナを実行するサービスで、秒単位で課金されます。
FargateはEC2に似ていますが、仮想マシンを提供する代わりにコンテナを提供します。
ECSの基本的な仕組み、APIやAWSとの連携が引き続き利用できます。
Amazon MQ
もともとSQS(Amazon Simple Queue Service)というキューイングから取り出すサービスはあるのですが、
Amazon独自のサービスであるため、システムをAWSにもってくることができない場合は使えません。
そこでリリースされたのがMQです。
既存のOSSであるActiveMQがそのまま利用できます。
AWS Media Service
クラウド上のビデオを処理し、保管して収益するサービスです。
ライブ用のエンコーディングサービスにも対応しています。
Amazon Aurora Multi-Master
AuroraはMySQL互換のマネージドデータベースサービス(AWSが運用をしてくれる)で、
AWSで最も早く成長しているデータベースサービスです。
これまでAuroraは1つのマスターデータベースがあり、
このマスターに対して複数のリード専用のレプリカデータベースを生成することでスケーラブルな性能を実現してきましたが、
書き込みができるマスターデータベースは1つであるため、write性能がスケーラブルではありませんでした。
今回発表されたAuroAurora Multi-Masterでは、マスターサーバが複数のアベイラビリティゾーンに展開されることで、
readもwriteもスケーラブルかつ、これまでよりも高い可用性を実現しています。
いずれかのマスターサーバが失われたとしても、ダウンタイムなしで処理を継続可能です。
Amazon Aurora Serverless
イベントを元に実行(オンデマンド)して、一定時間使用しないとシャットダウンします。
秒単位で課金されるため、無駄なコストが発生しません。
Amazon DynamoDB
フルマネージドでシームレスに拡張可能なNoSQLデータベースを提供することで、NoSQLデータベース管理を簡素化するサービスです。
管理不要で信頼性が高い、プロビジョンドスループット、ストレージの容量制限がないといった特長があります。
Amazon Neptune
フルマネージドなグラフデータベースサービスです。
Neptuneは数十億に上るソーシャル関係を処理するために最適化されており、
��つのクエリーを処理するのに1000分の1秒単位の時間しかかかりません。
Amazon S3 Select
S3とは安価で高い耐久性をもつオンラインストレージサービスです。
使用料はS3が最も安く、Amazon Redshiftは高くなっています。
安価なストレージにデータを保存して、そのあとクレンジングして必要なデータをDBに入れるといった使われ方をしています。
リリースされたS3 Selectは、特定の文字列などでフィルタ機能が可能になりました。
Amazon Glacier Select
Amazon Glacierは、めったに取出すことのないデータを長期間保存するのに適したストレージサービスです。
データの取出しに3~5時間かかりますが、S3と同じ堅牢性を持っており利用料金もきわめて安価です。
Glacier SelectはGlacierに保存されたデータに対して、直接クエリを実行できるようになり、
分析に使用するアーカイブから必要なデータのみを取得することができます。
<機械学習系>
Alexa for Business
個人のAWSアカウントと紐づくので、オフィスでの使用には向いていません。
従来はMicrosoftのActive Directoryなどが必要でしたが、この問題に対応したサービスです。
Amazon SageMaker
機会学習モデルを簡単に構築、学習、デプロイを可能にしたサービスです。
ビルドのアルゴリズムは現在は英語のみ対応しており、日本語はありません。
AWS DeepLens
ディープラーニングが可能なワイヤレスビデオカメラです。
来年3月からアメリカで販売される予定です。
Amazon Kinesis Video Streams
カメラ搭載デバイスからストリーム映像の取り込みを実現することができます。
リアルタイムではないのですが、分析などのための適当なデータを受け止めることができます。
Amazon Rekognition Video
ディープラーニングに対応したビデオ分析サービスでで、
画像に対して性別や不適切なコンテンツなどの認識を行います。
Amazon Transcribe
音声を文字にしてくれる自動音声認識 サービスです。
カスタマーサポートセンターで、コール記録をテキストに変換して、
その結果をさらに分析といったことができるようになります。
Amazon Translate
テキストベースのコンテンツを高速に多言語へ変換できるニューラルマシンの機械翻訳サービスです。
既存のテキストを大量に変換するバッチ翻訳と、オンデマンドで翻訳をするリアルタイム翻訳の両方に対応しています。
Amazon Comprehend
テキストから特徴などを抽出してくれるサービスです。
インターリージョンVPCピアリング
AWSリージョンを跨いだピアリングの確立ができるようにしたサービスです。
異なるリージョン間でプライベート接続が可能です。
Amazon Time Sync Service
複数リージョン間の時間を合わせてくれるサービスです。
AWS WAFマネージドルール
インターネットの脅威から簡単に保護可能にするサービスです。
現在、日本では受けれずアメリカ経由になります。
登壇
AWS CLIについて
VPC作成とタグ付け、CloudWatchLogsのロググール作成、
AMI削除するときにSnapshotも一緒に削除、不要なkeyPairの洗い出しといった作業を、
CLIのコマンドで一気に処理する方法についてのご紹介でした。
CLIはまだ使ったことがないのですが、便利そうなので今度使ってみたいと思います。
AWS × serverless について
サーバーレスなサービスについてのご紹介でした。
・CloudFormation
似たような環境を何度も作るといった手間をなくし、自動的にAWS上で作りたいものを作ってくれます。
CLIより宣言的で会社で同じ環境を100個くらい作るときなどに使うそうです。
・AWS CodeBuild
マネージドのビルドサービスです。
実行時間で課金されるので、平行でビルドさせたいときに使うと低コストにすることができます。
・CloudWatch Events
条件に合致することで関数を呼び出してくれるサービスです。
スケジュールを設定することで必要なときにだけ処理を行うことができます。
・Amazon DynamoDB
DBに格納すると自動で関数を起動し、slackに通知もできます。
連携されてきたデータと送るデータの両方をもてるので、差分があったときにslackに通知するといったことも可能です。
・AWS AppSync
更新があったときのみ、リアルタイムで同期をしてくれるサービスです。
Google Home のアプリ作成について
Dialogflowという自然言語対話のプラットフォームを使って、アプリ作成ができるそうです。
プログラミング不要で、GUIで簡単に操作してアプリを作れます。
Lambdaやfirebaseが使われているそうです。
また、Dialogflowのシミュレーション画面でテストができます。
httpリクエストをトリガーにして外からキックしたり、
Webhookの登録をするだけでGoogle homeに話しかけたら開発環境を停止したりといったこともできるそうです。
運用の自動化にも使えそうなので、Google Homeを買ってやってみたいと思いました。
LT大会
Amazon EchoについてのLTが印象的でした。
Echoに英語で話しかけて英会話の勉強に活用しているとのことでした。
彼氏が外国人だと英語が上達する原理を利用して、
Echoを彼氏にみたてて英語を上達させようとしているそうです。
私は英語が全然しゃべれないので、Echoを活用するのもいいかもしれないと思いました。
もらったもの
re:Inventのおみやげがたくさん余っているとのことだったので頂いてきました。
skyhighのTシャツ(青)
salesforceの卓上カレンダー(三角でオシャレ)
amazonの小さいポーチ(黒)
amazonのノート
色々なステッカー
ほぼデザイン重視で選んだので、知らないサービスのTシャツやステッカーを頂きましたが、
使う -> 気になる -> 調べる -> 理解する -> 好きになる
といった良い機会にしたいと思っています。
感想
今回のイベントは初参加でしたが、皆さん気さくに話してくださって、
AWSの情報をたくさん得ることができてとても勉強になりました。
AWSについて全然知らなかったので、いろいろなサービスを言われて全く追いつけませんでしたが、
自分が興味のあるものから実際に動かして覚えていきたいと思っています。
クラウド女子会のイベントは約1年半ぶりだったそうなのですが、
来年からはもっと開催してくださるようです。
始まりだした勉強会に初参加することができ、とても良いタイミングだったと思っています。
今回得たことについて自分で深掘りして次回のイベントに参加したいと思っています。
開催してくださった皆さま、ありがとうございました。
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